ピーター・オディギズワ
Peter Odighizuwa (アメリカ)



ピーター・オディギズワ

 2002年1月16日、バージニア州南西部の町、グランディーにあるアパラチアン法科大学院での出来事である。午後1時頃、元学生のナイジェリア移民、ピーター・オディギズワ(43)が自動拳銃を片手に侵入し、事務所で学長のアンソニー・サティンと教授のトーマス・ブラックウェルを至近距離から射殺した。その後も彼は学生たちに向けて銃を乱射し、アンジェラ・デイルズが死亡した他、3人の学生が重傷を負った。

 間もなく、オディギズワは駐在警察官に銃を向けられて降伏した。その時、彼のカートリッジは空になっていたので、抵抗出来なかったのだ。

 オディギズワは事件前日に、成績不振を理由に2度目の退学処分を受けたばかりだった。そのことを逆恨みしての犯行だったのだ。一部の報道によれば、彼は学長を射殺する際に、
「これは処刑だ!」
 と叫んでいたという。

 逮捕されたオディギズワは、精神的に問題ありと判断されて精神医療施設に収容された。そして、3年後の2005年にようやく法廷に立ち、3件の殺人と3件の殺人未遂の容疑で有罪となり、3件の終身刑と28年の刑を云い渡された。仮釈放は認められていない。

(2013年1月17日/岸田裁月) 


参考資料

http://en.wikipedia.org/wiki/Appalachian_School_of_Law_shooting
http://murderpedia.org/male.O/o/odighizuwa-peter.htm
http://www.nytimes.com/2002/01/17/us/3-slain-at-law-school-student-is-held.html
http://www.nigeriamasterweb.com/NigerianKills3.html


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