悪魔のオペ
お名前: 岸田裁月(マジソンズ)
今、「悪魔のオペ」という作品(とは呼んではいけないようなシロモノ)を観ましたが、特に1コーナーを設ける必要もないと判断、ここに書きます。
とにかく、かのハーシェル・ゴードン・ルイス(2000人の狂人)が巨匠に思えてしまうほどに酷いシロモノでした。
こんなものリリースしたのはどこだろうとパッケージを見ると、やはり「ミミビデオ」。「ミミズバーガー」とか、クズばかり調子に乗ってダマシ売りしていた「ビデオバブルの象徴」のような会社です。
物語は支離滅裂で、とてもじゃないけどシラフで説明することはできません。
(ちょっと「禁断の惑星」が入っているキチガイ博士もの)
ただ、本物のキチガイが映画を作ったらこうなるのではないか、と思わせる興味深いショットと編集がいくつかあり、これは、違う意味で、非常に参考になりました。
原題は「POSSESSED」とありますが、 正式題は「HELP ME... I'M PPOSSESSED」のようです。製作年も資料によってまちまちで(86年、76年、74年の3テキストがある)、このことからもいい加減な映画であることが判ります。
これぐらい酷いと、いっそ清々しいですが、しかし、その酷さをみなさんに説明しても労力の無駄なので、このへんで。
ワゴンセールで見かけたら買ってみて下さい。 絶対に損します。
<2002年11月2日 17時51分9秒>
お名前:ショック太郎
岸田さんに怒られそうですが、やっぱりキライになれないんです「悪魔のオペ」。
中途半端で煮詰まらないという映画的欠点は、時々チャーミングに感じるんですね。ただし気持ちや時間に余裕のある時に限りますが。
<2002年11月3日 1時4分37秒>
お名前: 岸田裁月(マジソンズ)
ショック太郎さんがこの映画に愛着を感じられる理由はよ〜く判るんです。
だけど、この「愛着」を人に説明するだけの筆力が自分にはない。だから、これは「棄てて」いくしかない。これから得た「スピリット」ってえか「インスピレーション」は、自分の作品に反映させていくしかない.....。そんな感じがしているんです。
これは誰が見てもシドい映画ですよ。だけど、こういうシドい映画に「素晴らしいショット」を見つけるヒネクレ者がいて、それを人に説明できないで地団駄を踏む。こういう経験を私はイヤというほどに体験しているわけで、だからこそ、私は「判りやすいもの」だけを文章化し、「判りにくいもの」は「棄てて」いくことに決めました。だから、「悪魔のオペ」は「棄てて」いきます。
このルナティックは手触りを、何かに応用できないかと思案しています。
しかし、それにしても「ミミビデオ」の字幕はデタラメですね。
私が驚いたのは「Doctor, I`m sorry, I told him」。看護婦が保安官に勝手に入って来られたのを弁解する科白で、「先生、すみません。私はダメだと云ったのですが」と訳すべき字幕が「私が言ったんです。すみません」。まるで、看護婦が密告したかような字幕になっています。
「Oh, my God !」も「おお、神よ」とか訳されているし、いったい誰が訳したんでしょうか?。
<2002年11月3日 2時51分46秒>
お名前: ショック太郎
なるほど。岸田さんのお気持ちは良くわかりました。
岸田さんが自分の文章にきちんと責任をお持ちでいらっしゃるわけですよね。私も、ちょっとだけ目から鱗が落ちる思いでした。というのも、岸田さんが「最低映画館」という名目でやっておられるHPなので、「悪魔のオペ」だったらまさにその名にふさわしい作品なのになぁと最初思っていました。でも、きちんと自分の中で判断し選択されているのからこそ、岸田さんの文章は、いつでも面白いんだなぁと、今になって思っております。私の場合「観た以上、この苦しみ(楽しみ)を人にも感じて欲しい」と願うばかりに、自分の資質に合わないものまで、無理やり取り上げ、 文章化してしまっているクチですから.....(反省)今観ると、私の「悪魔のオペ」の評も、テキトーだなぁ(笑)。「ハリボテ感覚」とか「学芸会」とか、そんな言葉でしか表現されていない。
なにが「シドい」のかそうでないのかが、私の場合まだ分かってないのかも知れません。おそらく映画を観ている量でしたら、岸田さんのほうが圧勝ですからね。だからアルジェントのようなデタラメな映画でさえ、素直に「怖いなー」とか思うアホな私です。
それに比べ、たとえばピーター・ジャクソンやサム・ライミのような映画が苦手なんです。いや、本当は面白いんですが、苦手なんです。上手く言えないんですが。それは監督の術中にハマってしまったのが、なんか悔しいような気にされてしまうんですよ。彼等が何か凄く楽しんで映画を作っているような気がして.....それが悔しい。
ところが、金のために職人がテキトーに作った映画がありますよね。そういう投げやりな映画は95%はどうでもいいんですが、5%ぐらいの「奇跡のショット」がある。その5%にすべてを許せてしまう瞬間があるんですよね。「訳のわからないものを一瞬垣間見せてくれる」という映画。監督の才能とは別の、一種の「映画的事故」とでも言うんでしょうか。
だからスピルバーグやリチャード・フライシャーぐらいの才能には、素直に感服できるんですが、なにか「観客の肝を抜いて、あっといわせてやろう」とする「多少才能のある監督の映画」には、監督の意図した以上の感動が得られないんです。不思議なものです。
ところが同じ「あっといわせる」事を目的とした醜いルイスやアルジェント作品になると、「あっといわせた」場所じゃない所に、逆に「ショック」を感じ、嬉しくなるんですよ。やっぱり私「ヒネクレ者」なんでしょうか。音楽だったら日記で紹介しているように、結構「素直」なんですが、映画となると.....。
>このルナティックは手触りを、何かに応用できないかと思案しています
やっぱり、岸田さんはクリエイターですね。私の場合、そこまでパワーありませんから。字幕の間違いにしても、「意味わかんねーな」とか思っても、結構鵜呑みにしちゃいますね私。そんな私でも「ユニバーサル・ビジョン」物は、ヒドイと思いますが。
岸田さんの話は、今一度、自分の資質を問われているような気がして、 とても参考になりました。ありがとうございます。
(文章が長くなってスミマセンです)
(P.S.)そういえば、「幸せな結末」・・・観たいです(笑)。とりあえず、ご苦労様でした。
<2002年11月3日 4時48分54秒>
お名前: 岸田裁月(マジソンズ)
ああッ、「悪魔のオペ」はショック太郎さんが既に取り上げていらしたんですねッ。申し訳ありません。忘れてました。
この映画に対する自分の反応は、あくまで個人的なものなので、お気になさらないで下さい。
ショック太郎さんが「ピーター・ジャクソンやサム・サイミが苦手」というのは、おそらく、彼らと「同僚」だからだと思います。彼らも、最低映画の中の「無意識に生まれた奇跡的なショット」に感銘する口だと思うのです。で、それを自作に反映させている。だから、似たような立場にある私やショック太郎さんは、彼らの作品から学ぶものは技術的な面だけで、本質的なものじゃない。それで、「これはちょっと違う」との印象を抱いてしまうんだと思います。
私も、ヘタだヘタだと嘆きつつもルイスやミリガンを観てしまうのは、時として偶然に出現する「奇跡のショット」を期待しているわけで、だけど、これは説明するのが極めて困難なんです。感覚的なものですから。実際に観てもらうしかない。
例えば、「悪魔のオペ」で云えば、 後半に素晴らしいショットが出現する。あきらかにマネキンの首吊り死体の映像(画面が緑色に変色している)に、これまでの殺戮映像がパッ、パッ、パッと矢継ぎ早に挟み込まれる。このシーンだけで「元を取った」って感じで、ここだけ取り出してDVD-RAMに記録しました。今後、何かに使おうと(笑)。
<2002年11月3日 12時32分44秒>
注釈:今思うに、最低映画を見ることの意味を語らう、物凄くディープな会話であった。(岸田)
シルバーホークス
お名前: vodka
くそー。また騙されてしまった!
ソ連崩壊直後、旧ソ連軍将校の悪役が、開発中止になっていたロシア製スティルス戦闘爆撃機”Mig35(笑)”を盗んでサウジアラビアの油田地帯を襲ってアメリカの利権に打撃を与えようとし、これに対して主人公がF/A18を駈って悪役の野望を打ち砕くと言う、いかにもアメリカの独り善がりなお話。
しかし、腹を立てているのは、お話にではない。vodkaはアメリカが恥だと気付かずに独り善がりを振りかざす映画をバカにして笑うことを非常に楽しみにしているので、それは良いのだ。何が腹を立てているかと言うと、飛行機にである。 何がMig35だ〜!。地上ではF14、離陸はF/A18、飛行場面はF15 じゃねぇかぁ。しかも爆撃場面はF15Eだぞ。全部違う飛行機じゃ ねーか。これで同じ一機の”Mig35”か!。しかも、主人公は海軍所属なのに愛機がサンダーバード使用型のF16なのだ。しかも相棒の美女の愛機は試作型のFY17じゃねぇか。アメリカ人のばっきゃろー!。リモコンなのがミエミエだ。なにがアメリカ海軍全面協力だ、嘘つくなー!(涙)。 軍用機の区別もできねぇだろうとなめてんのかー!。しかも、このビデオのパッケージ、スホーイ27が使われているぞ。私はてっきり”Mig35”としてSu27が登場するのだと思って借り てしまいました。Su27.どこにも出てきません。くそー!(涙)。
このビデオのレンタル料(\500)とスホーイ工場の見学料(100 ルーブル)が同じだってことを知っていただければ、私の腹立ちもお分かりいただけると思います。
<2002年11月3日 18時50分12秒>
お名前: 岸田裁月
あ、これ、たしか予告編を観ました。
えらくちゃっちいリモコンが飛んでいました。 いまどき「そりゃねえだろ」ってな特撮でしたね。
<2002年11月5日 9時43分59秒>
サランドラ
お名前: ロザリンド
私、「サランドラ」のお蔵入り前を知ってます。
何年のことかは忘れたのですが、これから公開予定の作品として、TVで紹介されたことがあるんです。私の記憶に間違いがなければ「悪魔の丘」という邦題になるはずでした。それが結局公開されず何年もたってから「サランドラ」というタイトルで公開されると決まった時、妹と「コレ、『悪魔の丘』じゃない!!」と騒いだ記憶があります。ずっと公開されないくらい、スゴイ映画だったんだ.....と公開初日に見に行きました。私の怒りはただごとではありませんでした。
<2002年11月3日 23時39分57秒>
お名前: 岸田裁月(マジソンズ)
「サランドラ」が「悪魔の丘」とか 「虐殺のはらわた」(だっけ?)とかの仮タイトルで告知されていたことは知っていましたが、TVで紹介されていたとは知りませんでした。
変な仮タイトルと云えば、
「スターウォーズ」=「惑星大戦争」(直訳)
「ヘルハウス」=「地獄邸の伝説」(直訳)
「マニアック」=「ギャル・コレクター」(沢田研二の「Oh!ギャル」が流行っていたからか?)等があります。
<2002年11月5日 10時0分31秒>
お名前: ロザリンド
岸田さん、有り難うございます。
「マニアック」=「ギャル・コレクター」は初耳で、爆笑しました。 もしそれが本タイトルになってたら、女性でも恥ずかしくて見に行けませんでした。
そういえば、「ビヨンド」は最初に海賊版ビデオが出回っていて、その時のタイトルは「ゾンビの征服」だったそうですね。
<2002年11月5日 23時50分15秒>
お名前: 岸田裁月(マジソンズ)
「ギャル・コレクター」は「仮チラシ」まで刷られていて、その筋の人(どんな筋だ?)には結構有名です。
「ビヨンド」は、「ゾンビの征服」の時に私、借りました.....。
今度、日本版DVDが出るそうで、久々にあの「脱力感」を味わおうと期待しております。
<2002年11月6日 0時15分38秒>
There're always vanilla
お名前: Sung Kang
Hi!! Master!!
Grorge A Romero's "There're always Vailla".
It was made on 1971.
This is not horror,The movie is "teenager story" but I don't know more about
this movie because I didn't watch this movie.
This is Romere's hidden masterpiece, because many people review it positively.
http://us.imdb.com/Title?0166843
Do you know this movie??
If you know more about this movie please, I want to hear about that.
I am very curious about what kind of movie it is.
Awaiting your reply.
Thanks and best regards, Sung Kang
<2002年11月5日 10時9分49秒>
お名前: 岸田裁月(マジソンズ)
I`ve never seen this movie.
The book about Romero, 「血しぶきホラーの世界/ルイスとロメロのスプラッター映画」」(芳賀書店刊) says,
「Romantic Comedy Movie like "the Graduate"」.
「Romero says "I shouldn`t make this movie"」.
〈解説〉
ちょうど、映画「卒業」が全米で大ヒットし、友人たちから似たような映画を作ってみたらと言われ、ロメロ自身軽い動機で作ったロマンティック・コメディ映画である。後日、ロメロは、やはり作らなければよかった、と述懐している。
〈物語〉
人生に幻滅した流れ者とTVコマーシャル女優がピッツバーグで知り合い、撮影中に二人の仲はより親密になる。彼女は妊娠し、こっそり中絶しようと考えたため、二人の仲がおかしくなる。彼女が他の男と結婚し、郊外に移って子供を生んだ時、彼は風船の入った箱を彼女に贈る。
Why he hates this movie ?
Because it was an epigone of "the Graduate", I think.
<2002年11月5日 20時16分30秒>
好色淫花おふくろさんよ!
お名前:
「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」のポルノ版パロデイーなんですが。
文章では表現できないぐらいすごい映画です.....。
米国でもDVDが売ってるので見てください。
<2002年11月16日 19時36分48秒>
お名前: 岸田裁月(マジソンズ)
「Don`t Eat My Mother」のことですね。 (邦題の命名は「映画秘宝」)。
「Something Weird」から出ているDVDを持っていますが、まだ全部見ていません。ちょっと見たら、見たことを後悔しそうなほどヒドかったもんで.....。
他にも「Something Weird」系は、入手したものの見ることをためらっているのが何本もあります。ここでリリースしているのはホントにヒドい。(なら買うなよ!)。
<2002年11月17日 14時54分43秒>
ケンシロウ
お名前: ooshima
実写版「北斗の拳」
「ハリウッドで完全映画化!!」とは誇大広告もいい所で低予算がバレバレ。キャスティングはまあ我慢するとして、ケンシロウの動きが鈍いのはなぁ.....。肝心の「ひでぶっ!!!」のエフェクトが全く描かれていないのは落第モノである。マルコム・マクダウェルが養父役のリュウケンと判った時はイスから転げ落ちましたね、「何でハゲのマッチョ爺がアレックスなんだよっ!!」てな具合。
劇場版「北斗の拳」
アニメーターが一生懸命描いたスプラッターシーンを、「このままじゃ18禁映画だ!!」と全部修正が施されてしまい、映画としての存在価値無くしてしまった。DVDで発売する際は是非とも無修正にしてもらいたい。
<2002年11月16日 19時39分9秒>
お名前: 岸田裁月(マジソンズ)
「北斗の拳」はちゃんと映像化すると、18禁どころか上映できないでしょうね。
それでも三池祟史が監督すれば、やるでしょう、あの人なら。
<2002年11月17日 15時0分39秒>
お名前: ooshima
同感ですな。
「殺し屋イチ」が映画化出来るんだから、ノーカット無修正の「北斗の拳」だって出来そうなもんだけどなぁ.....。
<2002年11月18日 21時51分58秒>
お名前: ショック
「力王」というのが実写版で映画化されていて、これがある意味「北斗の拳」の実写版への飢えを満たしてくれます。これは必見ですよ!
<2002年11月19日 6時28分32秒>
お名前: ooshima
「力王」って香港映画ですよね?。
「力王」自体、ジャンプ系のマンガだった様な.....。
<2002年11月19日 21時1分49秒>
お名前: TOUTETU
「力王」は香港の映画会社が勝手にタイトルと粗筋パクって作り上げた傑作映画です。
完成した後に集英社に「映画つくりました」と時後承諾を求めにいったそうで。
<2002年11月27日 19時58分1秒>
お名前: ooshima
DVD出たら買います!!
<2002年12月1日 21時5分10秒>
007/ダイ・アナザー・デイ
お名前: 岸田裁月(マジソンズ)
《「007」最新作、ボンドが13年ぶりに喫煙》(ロイター)
人気スパイ映画「007」シリーズ最新作「ダイ・アナザー・デイ」で、主人公ジェームズ・ボンドが葉巻を吸うシーンが13年ぶりに復活、喫煙反対派の怒りを買っている。
英紙サンデー・タイムズによると、18日にロンドンでプレミア上映される同作では、ボンド役のピアース・ブロスナンが葉巻をくゆらせる姿が見られる。初期の作品にはボンドが葉巻やたばこを吸う場面があったが1989年の「殺しのライセンス」以降はなくなり、90年代後半にボンド役を引き継いだブロスナンは喫煙反対の立場を強く打ち出していた。しかし、新作では舞台がキューバであることから、ブロスナンも葉巻を吸うことに同意したと同紙は伝えている。
英国は来年、たばこ広告の規制を強化するものとみられ、映画やテレビドラマでのたばこの使用も禁じられる見通し。
これって「たばこ広告の規制を強化」という問題なんかじゃなく、「表現の自由の侵害」の問題なのだと思うぞ、俺は。
たばこを吸わないスパイやヤクザや殺し屋ってのは、どう考えたっておかしい。
<2002年11月18日 9時31分48秒>
お名前: yu-ri
昔流行ったミスコンの反対運動くらいくだらないですね。それならお酒も賭け事も薬もついでに毛皮も規制したらよろしい、そこまでやれば立派ですが、イギリス映画界は廃れますね。たまにタバコ吸わないスパイやヤクザや殺し屋がいてもいいですが、皆が皆吸わないのはどう考えても不自然です。
<2002年11月19日 9時45分34秒>
お名前: ザンコク
>たばこを吸わないスパイやヤクザや殺し屋ってのは、どう考えたっておかしい。
「殺し屋1」の垣原様の、煙草を吸う演出がなかったらと考えるだけで.....。
<2002年11月20日 2時30分58秒>
お名前: ロジャー・マンコー
煙草がダメなら人殺しなど言語道断だw
<2003年1月16日 1時51分14秒>
パッケージの裏のなぞ
お名前: 劉淑姫
「血まみれ農夫の侵略」の所を読んでいて、ふとある映画(それが映画なのかどうかもよくわからない。一応ビデオにはなっているんだけど)を思い出しました。
その名も「赤い斧」。 殺人を犯した男3人が、逃走中、ある家に隠れることにする。その家には若くて綺麗な少女と老人が二人だけで住んでいて、男たちは少女を脅して匿わせるんですが、その夜〜翌朝まで、3人は次々に少女に殺されたり死に追いやられたりする。で、最後少女が老人に、血のスープを食べさせている場面で終わるんですが.....。
このビデオのパッケージの裏に、「黒い下着の女が」.....って、さも男たちを殺すのが「黒い下着の女」なように書いてあるんですが、男たちを殺す少女は黒い下着をつけていないんですよ。
で、たしかに「黒い下着の女」は登場することはするんですよ。男たちが逃走中に立ち寄ったスーパーで、女性店員を下着姿にして、頭に物を置かせて、それを的にして発砲する、みたいな悪ふざけをするんですが、この女性店員の下着はたしかに黒でした。
が、彼女が男たちに復讐するわけでもなく.....。
あの見出し文はそういえばなぞだったなあ、と思い出しました。
<2002年11月19日 19時23分48秒>
お名前: ロザリンド
パッケージ裏の謎、で思い出したんですが、「ビヨンド」のビデオ(大映)パッケージ裏に書いてあるストーリーが未だに謎なんです。
「アーサー・マクガベスは妻と息子ビリーと共に30年ぶりの故郷に帰ってきた。(略)マクカベスの甥マイケルは.....(略)」.....って、まったく内容と違うんですよね。
(ただし、地獄の門が開く古書が出てくるあたりが微妙に合ってる)
これ、どうしてこうなっちゃったのか、お解りの方いらっしゃいますか?。
それから、これは正しくはどの映画の解説なのでしょうか?
<2002年11月19日 21時41分50秒>
お名前: 岸田裁月(マジソンズ)
お二人とも、物凄くマニアックな情報、ありがとうございました。
「赤い斧」は見たことがないので何ともいえませんが、「ビヨンド」は見ている筈なのに何ともいえません。
ルキオ・フルチじいさんの映画はほとんど同じような内容なので、(たいてい「地獄の門」が開いてしまう)どれがどれだったのか覚えているのが大変です。
「ビヨンド」というと、ベルばらのオスカルが古い旅館を相続する話でしたよね。で、そこにあった地獄の門が開いてしまう、と。だとすると「アーサー・マクガベスって誰?」って話になります。おそらく別の映画のあらすじが混入したのでしょうが、 それはいったい何なのか?。
今「アーサー・マクガベス」で検索したら1件だけヒットして、それは「ビヨンド」のパッケージのあらすじを丸写ししているページでした。
<2002年11月19日 22時8分46秒>
ザ・リング
お名前: ダゴン
もともと「リング」映画版が大好きだったんで、大方のホラーファン同様大した期待もせず、リックベイカーの仕事の出来だけを(笑)確認しに行ったんですが.....。やっぱり怖くありませんでした。
そこで思ったのが、「この映画アメリカ人は怖いんだろうか?」 ということ。
アメリカ版は、日本版にあった「都市伝説」という重要なキーを省いてしまっているし、ビデオを見てしまった我が子を助けようとする母親像も子供が感情移入不可なくらいサマラ(貞子)の謎を知っている(らしい)ため、イマイチ緊迫感に欠けるし.....。
大体どこに70億も使ったんだよ?と、観終わった後真っ先に突っ込んでしまいました。
ひょっとしたらこの映画、亜流も含む「リング」シリーズが大ヒットしたアジア圏の回収だけを目的に作ったのかもしれません.....。
あ、リック・ベイカーのメイクですが、死体はともかく、サマラの出来は、エクソシスト、アルタードステーツ、ビデオドロームあたりを彷彿とさせていて、なかなかニンマリしてしまいました。
<2002年11月23日 10時13分50秒>
お名前: 岸田裁月(マジソンズ)
「女優霊」もリメイクするそうですけど、あの怖さってのは「心霊写真」のあれなんですよね。
日常の中にふと出現する異界。
以前、赤瀬川原平氏は「トマソンは日本のものに限る」と書いていましたけど、「心霊写真」も日本のものに限る、というのが私の持論で、海外の心霊写真は大味で全然怖くない。
だからリメイク版「リング」も日本人には全然怖くないのではないかと思っていました。
「日常」ってのがポイントだと思います。日常に隙間ができるからこそゾッとするのであって、文化にギャップのあるアメリカであの怖さを再現するのは不可能です。
しかし、「都市伝説」の部分をカットしてしまったのはトンチキですね。あれは「不幸の手紙ビデオ版」なわけですから。まあ、アメリカには「不幸の手紙」がないようなので、いたしかたないのかも知れません。
私が知りたいのは、アメリカ人がリメイク版「リング」を怖かったのか?。 これのみです。
<2002年11月24日 16時55分54秒>
お名前: L℃ラド
う〜ん、自分は日本版もあまり怖くなかったからなぁ.....。
IMDBじゃどちらも高評価なのでアメリカの人たちはそれなりには怖がってると思います。
<2002年10月8日 23時13分48秒>
ブルークリスマス
お名前: 劉淑姫
ううううううううっっっっ!!
意外と評判悪いのね、この映画。わたし的には「本当に恐ろしいのはUFO等未知なるものではなく、人間の差別意識なんだよ」と言いたいのだと思っていましたが。だって怖かったもん、最後の大虐殺のシーン。あれって(そりゃUFOをみて血が青くなるなんてことはおそらくないだろうが)絶対起こらないとは言えないじゃないですか。
しかし、倉本聰氏はパンフレットにそんなこと書いていたんですね。わたしはテレビの深夜放送版でしか見ていないので知らなかったです。
<2002年11月26日 19時41分47秒>
お名前: 岸田裁月(マジソンズ)
「ブルークリスマス」はちょっと書き過ぎだったと反省しています。あれが「最低映画館」の中で一番貶してますから。なにしろエド・ウッドなんかよりも貶している。倉本さんはファンが多いので、いつか文句が来ると思っていたら、遂に来ました。
あれはまあ、映画館で観てしまった中学生の怒りってことで勘弁して下さい。
(実はもっとソフトに書き直そうと思っていたのですが、こうなったらそのままでもいいですね)。
>「本当に恐ろしいのはUFO等未知なるものではなく、人間の差別意識なんだよ」
その通りなのですが、その主張そのものが中学生の私には幼稚に思えてしまいました。UFOを無理にひっぱり出してこなくても、他に描き方があるだろうと。
しかし「未知との遭遇」がヒットしたからこそ、あんなに反体制な映画の企画が通ったので、もしかしたら、あの映画は確信犯だったのかもしれません。
(あ。こういう風に誉めればよかったんだッ)。
<2002年11月26日 21時16分55秒>
お名前: 劉淑姫
え!?
そんな、文句のつもりはなかったんですが.....。すみません。
別に倉本聰氏のファンなわけでもなかったし。
<2002年11月27日 19時6分23秒>
お名前: SUNG KANG
Dear Master!!
I want my master to be more and more cynical.
I really LIKE that my master do cynical critic on every movie.(even on good movie).
I don't want him to be soft!!!
Please be more aggesive!!
Please critisize every move with very strong black humour!!
Make every movie trash!!!
Every movie on earth are all trash movie!!!
Oh yeah!!
Sung Kang
<2002年11月28日 13時58分21秒>
お名前: 劉淑姫
わたしも結構好きですよ、ここの批評文。
褒め言葉だけだと世の中成り立たないですからね。棘のないバラはないですからね。
(.....決して文句ではないですよ。悪口ではないですよ)
<2002年11月28日 19時17分59秒>
お名前: 岸田裁月(マジソンズ)
劉淑姫さん。
私は劉淑姫さんが文句を云っているわけではないことは判っているので大丈夫。
ただ「ブルークリスマス」はちょっと「マジ」モードで書いてしまたなあと反省しているのです。
私、昔はアダムスキーとかを信じてまして、だけど、小学生高学年ぐらいからだんだん「おかしいなあ」と思い始めて、中学生ぐらいで「だまされたあ」と後悔した経験があるのです。だから、いい大人になってもアダムスキーを信じている人を見ると無性に腹が立つんです。
「お前ら大人がだまされて宣伝するから、俺もだまされちゃったんだよッ」と。
それで、倉本さんにも「マジ」モードで怒りを発散させてしまった。
だけどこれ、「もの書き」としては失格なのですよ。「面白いものを書く者」としてはね、マジになったら面白いものは書けない。シニカルで面白いものを書くためには距離を置かないと。
その意味で「ブルークリスマス」評は、私の失敗作で、書き直したかったんです。
だけど、いつもシニカルな刑事コロンボもたまに本気で怒ることがあるので、(彼は「溶ける糸」と「自縛の紐」の2作品で、犯人にマジで怒ります)、こういうのもたまにはあってもいいのかな、とも思っていますが。
SUNG KANGさん。
「Make every movie trash!!!」という助言、一つの着想を得た思いです。ありがとうございます。
私、最近、三池崇史監督の作品を集中的に観ているのですが、その批評を見ると「絶賛」と「罵倒」の真っ二つに分かれているのです。で、このことは監督は「判ってやっている」らしいんです。つまり、彼は観客を選んでいる。日本にもようやくこういう人が出てきたんだなあ、と頼もしく思います。
で、映画批評にも「作品を選ぶ」ということがあってもいいのではないかと私は思うのです。
例えば「2001年宇宙の旅」。
私、あれはリバイバル時にテアトル東京で観ましたが、たいくつでたいくつで辟易しました。だけど、誰もが誉めているので、褒めないわけにはいかない。
それを貶してもいいんではないか。
否。敢えて貶すべきじゃないか。
更に云えば「七人の侍」。
私は大好きですが、「時代劇は嫌い」というだけで貶している知人がいました。これだって「あり」なのです。
「世間で名作だと云われているものを敢えて貶す」。
「自分が名作だと思っているものを敢えて貶す」。
「反面で、誰がどう観ても駄作を敢えて誉めてみる」。
これ、かなり面白い試みです。やり過ぎると人格が破綻しそうですが、 どうしたらうまくやれるか、ちょっと考えてみます。
<2002年11月29日 0時13分50秒>
三頭魔人
お名前: 腸詰学園
「三頭魔人」「深海からの物体X」「パープル・レイン」は最下点映画?
<2002年11月27日 0時21分0秒>
燃える昆虫軍団
お名前: やや
燃える昆虫軍団!!!!!
とにかくもう一回見たいのです!!
死んだじいさんと初めて見た思い出深い映画なのです。 しかし、何処に行っても(レンタルビデオ屋)無いのです。どこにあるのか、どなたか分かる方、教えてくださいませ!!!
守備範囲は名古屋です。。
<2002年11月27日 19時58分32秒>
お名前: 岸田裁月(マジソンズ)
「燃える昆虫軍団」は私も好きな映画です。ボーダーラインぎりぎりって感じの危なさがたまりません。ちょっと前まではよく深夜放送されてたのですけど.....。日本版ビデオが出ているので、頑張って探せば有る筈です。しかし、ネット・オークションではプレミアがついていて、「easy seek」では6400円もしました。この値で買うのは少々もったいない。きっとDVD化される筈なので、もう少し待ちましょう。(輸入版でもこれより安い筈)。
<2002年11月28日 0時50分12秒>
お名前: ロザリンド
おおお「燃える昆虫軍団」!!
ヤーノット・シュワルツ(ジーンノット・シュワーク)監督の、 劇場用デビュー作ですね。
私も虫が大嫌いなくせに、この映画だけは 岸田様同様、ボーダーラインぎりぎりと言う感じが妙に気に入っています。
私もさすがにこの作品はレンタル店では見ませんが、1〜2年くらい前かな?。WOWOWで何度も放映していたので、見ましたよ。暫くBS、CSをチェックされると良いかもしれませんね
.....「僕一人で何度世界を救ったことか!」とブラッドフォールド・ディルマンがインタビューで言ってたそうですが、(動物パニック物の主演多し)彼、最近はどうしているのでしょう??
<2002年11月28日 12時49分16秒>
アナザヘブン
お名前: 劉淑姫
掲示板全部チェックしていないので、かぶってるかもしれませんが、日本映画の「アナザヘブン」に関して.....。
わたしはあの映画、笑ってしまいました。
最初の方で被害者の脳みそがシチューに入っているのを発見するまでのセリフの流れ、そして脳みそがつまみ出されるまでの間、出された後の間、そして、いっせいに捜査員たちがドアから溢れ出してくる場面。あの間の取り方は笑えてしまいます。後、犯人か、と疑われた男(確か肉屋かなにか)が、自分に不利な事ばかりまくし立てるところとか.....。
後、また同じ事件が起こった、と報告に来た部下に、上司が「またシチューか!?」と尋ねて、部下が「いえ、今度はスパゲッティ・カルボナーラですっ!!」と答え、そばにいた人が、「俺、好物だよ…」と言う。これも笑ってしまいました。
それから、笑えた、というのではないけど、江口洋介の恋人が人に悪いことをさせる「ナニカ」に乗り移られて、その「ナニカ」のせいで、浴室で、江口洋介の前で感電自殺をはかって、その後江口洋介と「ナニカ」の戦いになるんですが、感電自殺をはかってからラストシーンまで、この恋人、死んだ!と思ったら生きてたああああ!なことが感電自殺も含め、3回ぐらいあったんですよ。ちょっとサムかったです。
けど、共感したところもありました。「ナニカ」が言う「誰も悪いことを考えない天国に誰が住みたがるんだ」というようなセリフなんですが、それは確かにその通りだなあ、と思いました。
<2002年11月30日 11時12分2秒>
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