インベージョン・アース
Invasion Earth : the Aliens Are Here

米 1987年 83分
劇場未公開(
ビデオ発売)
監督 ジョージ・メイトランド
脚本 ミラー・ドレイク


 

 往年の侵略SF映画のハイライト・シーンで構成された怪獣小百科(大百科とまではいえない)である。では、私が気づいた作品名を順にノンストップでゴー。

 絶対の危機それは宇宙からやってきた宇宙戦争放射線X惑星アロウスから来た脳原子力潜水艦ボディスナッチャー恐怖の街暗闇の悪魔モグラ人間大アマゾンの半魚人ラドン金星人地球を征服空飛ぶ円盤地球を襲撃す巨大な爪吸血原子蜘蛛戦慄!プルトニウム人間水爆と深海の怪物巨獣ビヒモス原始獣レプティリカス地球への二千マイルコンガ恐怖のカマキリ終末の兆し地球防衛軍遊星よりの物体X顔のない悪魔這いまわる眼巨大アメーバの惑星見えない侵略者キングコング対ゴジラフランケンシュタイン対地底怪獣バラゴンフランケンシュタインの逆襲ニューヨークの怪人宇宙水爆戦惑星アドベンチャースペースモンスター襲来。まあ、だいたいこんなところである。

 上の列挙を見た諸君は「なかなかの品揃えじゃないか」と思うかも知れない。ところが、さにあらず。この映画、一応「映画館を占拠した宇宙人の人類洗脳作戦」というストーリー仕立てになっており、その合間合間に上のフィルムが流れるだけなのである。だから、ブツ切りにしか紹介されない。「『ニューヨークの怪人』が見たかったんだよ」という方はガッカリされることだろう。1秒しか映らないのだ。
 しかし、あまりメジャーでない変な映画を「店長のお薦め」的にクローズアップしてくれているのは有り難い。例えば、脊髄をぶらさげた脳髄がウニウニと地面を這いまわる 顔のない悪魔や、それが巨大化したかのような『這いまわる眼』、不細工なモンスター造型が衝撃的な『巨大な爪』等。『宇宙戦争』とか『ボディ・スナッチャー』とか『遊星よりの物体X』とかの有名どころはどうでもいいから、こうした怪作奇作をもっとフィーチャーして欲しかった。

(写真は上から『原子力潜水艦』『這いまわる眼』『巨大な爪』)